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韓国は 「内戦」に突入

2006.6.17
柳グンイル・デイリーNK顧問

「太極旗か、韓(朝鮮)半島旗か」に集約される 21世紀の韓(朝鮮)半島最後の決戦がいよいよカウントダウンに入った。
‘5・31の 反左派民心’と、それを覆そうとする ‘6・15 統一祝典’の対決がそれだ。
金大中の訪北も韓半島旗勢力の攻勢の一つであることは間違いない。
この対決と軌を一にしている戦略的対決構図が、アメリカの金正日圧迫とそれに対抗する金正日の大陸間弾道弾試験発射兆候である。
この対決の裏側に横たわっているのは、アメリカの金融制裁で極度の窮地に追い込まれている金正日の最後の賭博、すなわち最悪の状況を想定した彼の瀬戸際戦略だ。
アメリカが今のような外貨資金遮断と‘金正日政権=国際犯罪集団’というレッテルを貼りつづける限り、金正日はミサイル発射などの最後の手段に死に物狂いで出て来るしかない。そして韓国国民が 5・31地方選挙でみせたように、引き続き‘右’に傾くならば、 ‘祖国統一汎民族連合(汎民連)’など朝鮮労動党外郭組職を利用した‘6・15 統一祝典’方式で対南(対韓国)変革運動を全面的に展開させ、それを公然化していくだろう。

韓半島最後の決戦が私たちの目前に

祖国平和統一委員会の安京浩(アン・キョンホ)という北側人物の 「ハンナラ党執権時には‘ソウルが火の海’となる」発言に対して、ハンナラ党や保守陣営のみならず与党の「開かれたウリ党(ウリ党)」さえも‘遺憾’の意を表明した。このことは、金正日と ’汎民連‘ が、すでにウリ党を代理人もしくは宿主と見なさなくなったということである。
彼らは余裕がなくなり、ウリ党までも‘遺憾’を示さなければならないほど、すなわちウリ党をコントロールすることができないほど ‘南朝鮮革命’を自らが前面に出て推進せざるを得ない状況となりつつある。
実際に北朝鮮官営メディアは “ウリ党は対北送金特検捜査などを行うことによって人民に見捨てられた”と主張し、ウリ党に対する「用済み宣言」を行った。
こうしてみると現在の状況は、アメリカの金正日圧迫と韓国国民の左派排斥という包囲網を突破しようとする金正日―金大中―盧武鉉の反撃作戦が作り出す左右対決局面と言える。
金大中は金正日に会って “民族の運命を話す”と言った。しかし彼は誰から民族代表の権限を委任されたのか。5・31選挙での 民心を見ても分かるように、彼と金正日に韓国民は民族の運命を任せていない。
韓国の内戦はすでに始まった。
朝鮮労動党とその韓国外廓団体が直接指導する ‘民族解放民衆民主主義変革’が、平沢解放区闘争(米軍基地移転反対闘争)と‘6.15 統一祝典’闘争として姿を現したが、いま韓半島最後の決戦が、私たちの前にその赤裸裸な姿を現わしている。
この決戦で‘中道’云々は許されない。「太極旗勢力なのか、韓半島旗(それで装った北朝鮮旗)なのか」とする戦いだけが、現在の明白な状況だ。

 
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