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黄元書記 一部の韓国政治家、知識人を批判

2005.8.28
黄長Y元朝鮮労働党書記

金正日と協力する人は乙巳五賊よりも悪質

黄長Y北朝鮮民主化同盟委員長(朝鮮労働党元書記)は、青年学生達との懇談会で「私たち民族の最大反逆者がまさに金正日である。現在、金正日政権と手を結んでいる人たちは乙巳五賊よりも悪質だ」として韓国で広がる親金正日の流れを激しく批判した。以下はその要旨である。

▼現在の情勢はとても複雑だ。金正日と和解協力することが自主的な民族問題解決の道であると主張する人がいる。それは誤まりだ。今の南北情勢は民主主義か独裁かが問われている。しかし野党も含め十分な対処が出来ていない。金正日が民族と人民の利益を奪った張本人であることを認めるのがそんなに難しいことなのか。金正日政権と手を結んでいる人間は乙巳五賊よりも悪質だ。日帝の時は国力がなく国を失ったが、今の韓国は世界の奇跡を成し遂げながらも民族反逆者一人を対処できないでいる。
▼日帝の時も金日成の時も今のようではなかった。金正日がこのありさまにした。国をあんなふうにした金正日とどうやって和解協力が可能だろうか。北朝鮮の主権が金正日のものか、人民のものか、こんな簡単なことがどうして分からないのだろう。米国も北朝鮮が核を放棄するなら金正日の主権を認めるとしているが、話しにもならない。
▼北朝鮮が改革解放を今すぐにでも行えば早い時期に中国に追いつくことができる。しかし金正日だけがそれを拒否している。自分の息子はスイス留学させながら人民たちの為には改革解放を行わない。金正日はそんな利己主義者だ。
▼金正日は外交を図々しくやることを「猪八戒式外交」と言っては喜んでいた。図々しく外交をしろ、どんな良心の苛責も受けず図々しく行えということだ。六者会談で北朝鮮の態度がまさにそれだ。金正日が孫悟空の映画を見てそんな言葉を使ったのかどうかは分からない。本は読んでないはずだ。
▼ある人が金容淳の息子に会ったようだが、金容淳の息子も金正日を罵っているといっていた。最近は平壌市内でも金正日を罵る人や意見をいう人が増えているという。しかし韓国ではまたもや奇蹟が起こっている。漢江の奇蹟ではなく、金正日が偉大だという「奇蹟」だ。
▼私は金正日に対してなんの個人的感情もない。金正日は「黄長Yは本と暮らす人、本に書いてある通りに生きる人」と言っていた。一度はこんなことがあった。金正日が党と(内閣)副総理級以上の幹部たちに日曜日毎に中央党体育館で体操をさせることにした。その時、某部の副部長(金正日のたばこの火付人)が、私を体操時間の責任者にして金正日の承認を受けた。そしてその人は私のところへ来て「書記同志が体操責任者になりました」と伝えに来た。私は体操時間に出て行かなかった。そしたら彼は飛んでいって金正日に「黄秘書が出てこない」と訴えた。そしたら金正日は「黄書記は自分流に生きる人間だから、放っておけ」と言ったという。そして他の人が責任者になったのだが、後に誰かが「黄秘書は学者だからそれで済んだが、私たちなら殺されていただろう」と話した。
▼日本人から頬を殴られたことのない人がしきりに過去の歴史を精算すると騒ぎ立てている。過去の歴史を精算するというなら、まずは民族反逆者である金正日の過去史から精算するべきだ。自らが統治する北朝鮮の住民に対し過酷な独裁を行う人間が韓国同胞のことを心配するなどとは話しにもならない。
▼韓国では心配だけして行動はしない「憂国志士」が多い。行動せずに何をしようというのか。それが傍観者的な立場に立つブルジュアインテリの特徴だ。卑怯だ。その卑怯さをいかにも自分が真理の側にいるからだとして隠蔽している。
理論的に研究するだけで終えてはならない。学者だけで終わって何の意味があるのか。そんなものは言葉箱にすぎない。このような国難に打ち勝つためには李舜臣のような精神力が必要だ。李舜臣将軍がどれだけ偉大か。白衣従軍をし、明国の将軍に対して「功労は貴方が全てお持ちください。功労はあなたのものにして作戦指揮権だけを私に下さい」と言って自分は犠牲になったのだ。
▼奸臣と戦うことがいかに大変か。金正日統治下で良心をもって生きているインテリの心情がどのようなものか分かりますか。目が覚めてふと考えた時、いっそ死んでしまおうかと考えたことがどれほどあったことか。
▼人権擁護の旗を揚げて戦う相手は金正日だ。民主主義的な国際同盟を結ばなければならない。これを繰り返して認識させなければならない。こうした根本の部分で明白な信念がないために人々は動揺するのだ。

 
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