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今週のニュース

金正日はいま崖っぷちに立っている

黄長Y朝鮮労働党元書記

2008.9.9

 金正日独裁をなくす方法は、その独裁政権を最大限「孤立」させることであり、北朝鮮が生きる道は中国式改革開放であります。
  そういった意味で、いま金正日には不利な状況が続いています。最近、胡錦寿(フジンタオ)中国主席が韓国を訪問したこともそうだし、6ヵ国協議で北朝鮮の「核検証」が遅れ、「テロ支援国解除」が延期になったこともそうです。また日本で福田総理が辞職して新しい総理が選ばれるという状況も金正日に不利なことです。そして最近発覚した元正花スパイ事件と関連して、韓国軍部が「主敵」概念に対する教育を強化したことも金正日にとって不利な状況を意味します。
  そういった意味で、この度のキャンドルデモの暴挙と女スパイ事件は、私たちに大きな助けとなりました。金正日はいま崖っぷちに立たされる状況となりました。
  韓国は少し平和ボケになっていましたが、今度の事件で、金正日の触手がいかに韓国社会に深く浸透していたかが分かるようになりました。女スパイを捉えることが出来ずに、そのまま暴露されていなかったら、スパイたちの魔手が軍部にまで及んだに違いありません。今度の事件は、金正日政権に対する認識を正しく持つようにしてくれました。
  北京オリンピックで韓国選手が大きな勝利の喜びを与えてくれましたが、今度のスパイ事件も私たちの助けとなりました。そして中国国家主席が韓国を訪問したことは韓中関係を改善するうえで良いきっかけになったと思います。もしこれを契機にして、韓国が中国と自由貿易協定を締結することが出来れば、大きな勝利です。これが実現すれば金正日は神経衰弱にかかるか、さもなくばロシアに助けを求めるでしょう。
  これと関連して私たちには、注意する問題があります。「吸収統一論」よりも、北朝鮮が中国式に改革開放をしなければならないということをしきりに言う必要があるということです。
  私は正直に言って、金正日に対するテロには反対します。それは方法自体が正当でないだけではなく、テロをすればまた第2の金正日が出てくる可能性があるからです。
  北朝鮮は韓国が吸収統一するのではなく、一人独裁体制を廃止させ、中国式集団指導体制を実施して、改革開放で経済成長と民主化を促進しなければなりません。北朝鮮民衆の意識水準を少しずつ引き上げて、北朝鮮自らが経済成長を成し遂げられるようにしていけば北朝鮮の改革開放は成功するに違いありません。
  最近ある国会議員にも同じことを話しました。そしたら「先生のお話はすべて正しいです」と言いました。その一方で「開城工団には一理がないですか?」と問いかけてきました。私が「どうしてですか?」と問い返すと「そこには労動者が 1万 2千名もいますが、その人たちが影響を及ぼすのではないでしょうか?」と答えたのです。
  そこで私が、「それでは影響を与えるのに2百年はかかるでしょう」と言うと、「2百年ですか?」と聞き返してきたので「そうです」と答えました。これでは金正日が老いて亡くなり、息子が老いて死ぬまで待たなければなりません。開城工団で少し影響を受けるかもしれませんが、その影響がどの位になるでしょうか?
  大宇グループが南浦へ行った時、北朝鮮労動者たちに会えたと思いますか?労動者たちに直接会うことはできなかったのです。労動者たちを選抜しておいたにも関わらず、行って見たら「おかしな人達」と全部入れ替っていたと言います。
  北朝鮮をまず中国式改革開放に導くのが、統一への道なのです。

以上

 
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