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2006.4.24

中身のないまま終わった 南北閣僚会談
共同報道文で「拉致」という表現使わず

拉致問題で韓日連帯が実現するかどうかで期待されていた第18回南北閣僚会談は、24日‘共同報道文’を発表し幕を閉じた。やはりというか「北朝鮮との協調路線」から抜け出せず、金英男氏問題は共同報道文に盛り込めなかった。
また今回発表した共同報道文8項目の内容は、これまでの長官級会談共同報道文の中で最も抽象的な文言で飾られた内容のない会談であったといえる。

共同報道文で拉致という文言すら使えず

今回の南北閣僚級会談では六カ国協議再開問題ははじめから期待すらされていなかったが、1978年に韓国から拉致された金英男氏が横田めぐみさんの夫である可能性が高いという日本側のDNA鑑定結果を受けて韓国側が「拉致問題」をどう扱うかに注目が集まっていた。拉致問題での「韓日共闘もあるのでは」との甘い観測もあった。
しかし共同報道文6項目には “南北は戦争時期とそれ以降に消息がわからなくなった人たちの問題を実質的に解決するため、協力することにした。”という北朝鮮に合わせた表現を使い、“拉致”という言葉はどこにも使われなかった。

平壌見物で終わった会談

李鍾ソク統一部長官長官就任後最初の会談であっただけに、経済協力と係わる合意内容では少しでも新味のあるものが出てくるかと思えたがそれも期待はずれだった。5項目で“南北経済協力推進委員会の第12回会議を5月中に開催し、漢江河口の骨材採取問題、民族共同資源開発問題を検討するとともに、列車試験運行と鉄道・道路開通問題、開城工業団地の建設事業、軽工業と地下資源の協力問題などを協議することにした”とするのが精一杯だったがこれは去る 16、17回会談ですでに合意された内容だ。
結局李鍾ソク統一部長官長官が平壌見物をして帰ってきただけの会談で終わった。
次回の第19回南北閣僚級会談は、7月11日から14日まで釜山で開催することにした。

資料
<閣僚級会談>共同報道文全文

「第18回南北閣僚級会談が2006年4月21日から24日まで平壌で行なわれた。会談で双方は、南北共同宣言以降に得た成果を評価し、南北関係をわが民族の精神に合うようより高い段階に発展させるため積極的に努力することにし、次のように合意した。
1.南北は 南北共同宣言の基本精神に合わせ、相手側の思想と体制を認め尊重する、実践的な措置を取っていくことで認識をともにし、実現に向け協力することにした。
2.南北は朝鮮半島で軍事的緊張を緩和し平和を保障するため、実践的な対策を取っていくことで認識をともにし、その実現に向け協力することにした。
3.南北は朝鮮半島の非核化に向け努力を続け、6カ国協議の共同声明が速やかに履行され、核問題が民族共同の利益と安全に合致し平和的に解決されるよう、積極的に協力することにした。
4.南北は民族の団結に努力し、南北共同宣言発表6周年を迎え南側地域で開催される民族統一大祝典に双方の当局代表団が積極参加し、民族的行事を異議なく進行することにした。
5.南北は経済分野で民族共同繁栄に実質的に貢献する協力を実現することにした。
双方は、南北経済協力事業が民族内部の協力事業であり共同繁栄に向けた事業との確固たる認識のもと、互いに利益となるよう地域と業種、規模で投資と協力を積極的に拡大する、実践的措置を取ることにした。
南北経済協力推進委員会の第12回会議を5月中に開催し、漢江河口の骨材採取問題、民族共同資源開発問題を検討するとともに、列車試験運行と鉄道・道路開通問題、開城工業団地の建設事業、軽工業と地下資源の協力問題などを協議することにした。
6.南北は戦争時期とそれ以降に消息がわからなくなった人たちの問題を実質的に解決するため、協力することにした。
7.南北は自然災害防止、保健医療、文化遺跡の保存などさまざまな分野での協力事業を推進することにした。
8.南北は第19回南北閣僚級会談を2006年7月11日から14日まで釜山で開催することにした。

2006年4月24日 平壌

 
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