WFP平壌事務所のドマルジェリ代表は29日、自由アジア放送とのインタビューで、「北朝鮮はWFPに支援規模を増やしてほしいとの姿勢を示しており、これは北朝鮮に食糧が本当に必要であることを意味する」と指摘し、「主体思想を強調する北朝鮮当局が追加で支援を求めるのは非常に異例のことだ」との認識を示した。
北朝鮮は先月中旬からWFPに対し多くの「接近権」を認めており、この1カ月半の間にWFPの現場モニター要員による支援食糧の配分地域への接近が簡単になるなど、北朝鮮当局の姿勢変化もみられるという。
ドマルジェリ代表はまた、今年の食糧不足は昨年よりも深刻になることが予想されるとし、2年連続での食糧難により子どもや妊産婦の死亡率が上がるなど、社会的弱者への影響が大きいと警鐘を鳴らしている。
しかし、中朝国境からの情報によると、咸境道茂山では党から人民班に来て、「4月から配給を与える。これからよい暮らしができるようになるので、不法に商売をしないように」と講演をしているという。
また、このところ北朝鮮の食糧価格も下落している。北朝鮮の事情に詳しい消息筋によると、コメの価格は、昨年10月の核実験時1キロ当たり1000ウォン(平壌)だった価格が2月末には700ウォン、1200ウォン(清津)だった価格が2月末には900ウォンに下がった。トウモロコシの価格も同期間で430ウォンから350ウォンに下がったという。
WFPの情報が正しいのか、食糧価格も下落しているとする現地消息筋の情報が正しいのか今のところ真相はわからない。ただ金正日の時代に入って北朝鮮は「食糧危機」を誇張して援助をせしめているのでWFPの情報には注意が必要だ。 |